Pride【第4話】

《5》

「……おや？　御園のお嬢さん……かな？」

呼ばれた名前に驚き、顔を上げた先。
そこには、見覚えのある男性が、立っていた。

「……＋Dの……！」
「佐川です。昼間はどうも」

微笑んだ男は、年齢を感じさせる目尻のしわを、深くした。

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