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「くっ!!」
ガキキキキキキィンッ!!
女性は少し反応が遅れるが、剣と鞘で応戦する。
「ハッ!!」
女性は応戦するなか、イタチの僅かな隙を突き、攻撃するが、
「フッ!!」
イタチは写輪眼でその攻撃を先読みし、その攻撃を華麗にかわし、
「ハァッ!!」
ドカッ!!
「ぐっ!?」
女性の腹に蹴りを決め、決められた女性は蹴られた腹を抑えながら数歩後退る。
(ぐっ・・・この少年の蹴り・・・何かがおかしい・・・腹どころか内臓を直接蹴られたような・・・)
「ぐっ!?」
ガクッ!!
あまりの激痛に女性は思わず片膝をつく。
「自分の足に集中させた“チャクラ”を相手の体内に流し込み、内臓を直接攻撃する“柔拳”・・・あの『日向一族』を真似て使ってみたが・・・どうやら効いているみたいだな・・・」
「ぐっ・・・チャクラ?・・・柔拳・・・?」
当然聞いたことなどない女性はイタチの言葉に首を傾げる。
「まぁ、わかりやすく言えば“魔力”だ。“魔力”が直接貴様の内臓にダメージを与えたんだ。」
「!?“魔力”が!?そんな魔法・・・聞いたことなど・・・うぐっ!!」
「だからさっきから言っているだろう。俺が使っているのは魔法ではないと・・・」
イタチはため息混じりにそう言いながら、村正を鞘に納め、“千鳥”を解除する。
「!?何の真似だ?それは・・・」
突然のイタチの行動に対し、女性は睨み付けながら尋ねる。
「元より俺は貴様を殺すつもりなどない。それにもう戦闘を続けることが難しそうな奴を手にかけるような真似はしたくないしな・・・」
生前、自分の一族である『うちは一族』を滅ぼした時のことを思い出したのか、イタチは悲しい表情になりながらそう答える。
しかし、そんなイタチの言葉はむしろ、女性の“闘争心”を燃え上がらせた・・・
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