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「・・・ふざけるな・・・本気で戦っている相手に・・・“情け”をかけて貰うことほど・・・ベルカの騎士にとって屈辱的なことはない・・・それに私はまだ戦えるぞ!!」
女性はそう言いながら剣を支えにしながら力強く立ち上がる。
(私はまだ倒れる訳にはいかん!!“主”を・・・はやてを救うまでは!!)
女性は強い“決意”と共に剣を力強く握り、構える。
「・・・」
(こいつのこの眼・・・こいつにも今の俺みたいに“大切な誰か”がいるのか・・・)
女性のその強い眼差しからそう判断したイタチは先程使った村正の性能の一つである高速移動術、“瞬歩”で女性から一旦距離を取る。
「・・・先程の失言については詫びる・・・確かに本気で戦っている相手に“情け”は無用だった・・・」
イタチはそう謝罪しながら、再び村正を引き抜き、女性に向けて構える。
「・・・意外と礼儀とやらを知っているのだな・・・」
「まぁな・・・それに貴様の実力は・・・なかなか良いものだ・・・」
「フッ・・・それは貴様もだろう・・・」
そうしてイタチと女性は互いに少しだけ、笑みを零した・・・
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