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「ぐっ・・・引き分けか・・・」
「あぁ・・・そうだな・・・うぐっ!!」
互いに互いの強力な一撃を受け、互いに片膝をつくイタチとシグナム・・・
互いに息も切れ切れになり、バリアジャケットもその激しさを物語るように二人とも、すっかりぼろぼろな状態になっていた・・・
「はぁ・・・はぁ・・・最後で俺をここまでにするとは・・・やるな・・・シグナム・・・」
「貴様こそ・・・先程の一撃も・・・見事だった・・・はぁ・・・はぁ・・・」
お互い息も切れ切れになりながらもイタチとシグナムは互いに讃え合う。
・・・そんな時・・・
「シグナム!!大変だ!!」
突然蒼い狼が現れ、シグナムに警告する。
「・・・仲間か・・・」
「どうした?・・・ザフィーラ・・・」
「どうやらさっきの強力な魔法同士のぶつかり合いによる爆発の余波で“結界”が壊れてしまったらしい・・・管理局が来るぞ!!」
「!?」
(誰か来る・・・この“チャクラ”の質は・・・)
謎の蒼い狼、ザフィーラがそう警告するのと同時にイタチはこの場に近づいてくる“ある者”の“魔力”を感知する。
「くっ・・・今の状態で管理局とぶつかるのはまずい・・・ザフィーラ・・・すまないが、手を貸してくれ・・・先程までの戦いで体がぼろぼろで・・・自分で立つのもままならない・・・」
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