第一話

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「!?」 (あのシグナムがここまでぼろぼろにさせられただと!?あそこにいるあの少年・・・そこまでの実力者だと言うのか!?) 「ッ・・・わかった・・・」 ザフィーラはそう言うと人型に変わり、シグナムに肩を貸す。 「すまないな・・・」 「我らは同じ守護騎士の仲間だ・・・これくらい・・・気にするな・・・」 「!?おい。狼男。」 「・・・なんだ?」 「・・・貴様・・・アルフと同じ・・・“使い魔”という奴か・・・?」 「ッ!!ベルカでは“主”に仕える獣を“使い魔”とは呼ばん!!我は『闇の書』の守護騎士、ヴォルケンリッターの一人、盾の守護獣、ザフィーラ!!」 「イタチ・・・この勝負は・・・何時か片をつける・・・」 「あぁ・・・」 そうしてシグナムとザフィーラは転移していった。 (先程から近づいてくるこの“チャクラ”の質・・・間違いない・・・“あいつ”だな・・・) 近づいてくる者が誰なのか、すでに気付いているイタチは思わず笑みを零す。 そして、その人物が近づき、イタチに声をかける。その人物とは・・・ 「そこの人。大丈夫ですか?できればそのまま同行を」 「久しぶりだな・・・クロノ・・・」 「!?イタチ!?」 イタチが認めた数少ない一流の魔導士にしてイタチの大切な“友”の一人である・・・ 時空管理局の執務官、クロノ・ハラオウンだった・・・
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