プロローグ

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ここは鏡の中の世界、反転世界・・・ その世界のとある屋敷の一室で、生体ポットに入ったまま眠り続ける一人の少年・・・ 彼の名はうちはイタチ。かつて忍の世界で生きていた忍でとある理由で一度“命”を落としたが、この反転世界の魔導士である黒川によって『リリカルなのは』の世界に転生(半強制的に)し、そこでなのは達と出会い、共に『ジュエルシード事件』又は『プレシア・テスタロッサ事件』を解決したのだが、その際発生してしまった“次元断層”を消滅させるために瀕死の重傷を負い、それ以降、この反転世界で治療を受けながら眠り続けていたのだが・・・ 「・・・うっ・・・」 今まさにその眠りから醒めようとしていた。 「?・・・ここは何処だ?・・・俺は今度こそ本当に“天国”いや“地獄”に来たのか・・・?」 「・・・残念ながらここは“天国”でも“地獄”でもないですよ。っていうか幼い少女達を守るために“命”を賭けたあなたが“地獄”に堕ちる訳ないでしょ?」 「!?」 生体ポットから出て、疑問の言葉を呟くイタチに答えながら、ある人物が部屋に入ってきた。 その人物はイタチのよく知る人物だった。その人物とは・・・ 「・・・黒川・・・」 「おはようございます。そして、お久しぶりです。イタチさん。」 一度死んだイタチを転生させた張本人にしてかつて海鳴市に出現していた“悪霊”、『虚(ホロウ)』を対処するために共に戦い、共に事件を解決した、イタチにとっては“相棒”というべき存在・・・ 時空管理局の嘱託魔導士にして反転世界の魔導士でもある黒川だった・・・
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