第十一話

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“卍解”時の村正(本体)とのユニゾンを解除し、村正(本体)の“卍解”も解除したイタチはその後、アリシアと一緒に地球のハラオウン家に無事帰還した・・・ その日の夜、イタチと村正は本局から戻ってきたリンディに呼び出された。 「戦い終わって疲れているところを呼び出してごめんなさいね。イタチ君。村正。」 「いいえ。別に問題はないですよ。リンディさん。」 『それで、私達に聞きたいことというのは・・・』 「聞きたいことは・・・これよ・・・」 リンディはそう言うとパネルを操作し、一つのモニターを出す。 モニターには砂漠の世界で虚化し、暴走するイタチの姿が映し出されていた。 「・・・」 「イタチ君の身に突然起こったこの暴走とも言える現象について、元斬魂刀である村正から詳しい話を聞かせて貰おうと思ったのよ・・・」 リンディは真剣な眼でイタチと村正を見ながらそう言う。 「話してくれるわね?・・・村正・・・」 『・・・マスター・・・』 「村正・・・俺は『虚化』についてあまりよく知らない・・・だから、おまえが知っている限りのことで良いから話してくれ・・・」 『・・・わかりました・・・お話しましょう・・・』 そうして村正は『虚化』について語り始めた・・・
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