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「さて、あなたの身体も無事治ったことですし、さっそくあなたと黒川を高町なのは達がいる世界に送ってあげたいところだが、その前に・・・入ってきてくれないか・・・」
「「?」」
魔狐がそう言うと、紫色の髪に白い服を着た男性が入ってきた。
「・・・久しぶりだな・・・黒川・・・」
「まさか・・・あなたは・・・」
「?黒川・・・おまえの知り合いか・・・?」
「えぇ。まぁ・・・」
すると男性はイタチの側まで近づき、突然片膝をつく。
「お初に。マスター。私は元死神の武器、斬魂刀にしてこの度からあなたのデバイスとして蘇る(よみがえる)ことになった村正と申します。」
男性、村正はそう言って深々と頭を下げる。
「「!?」」
「俺の・・・デバイス!?」
「はい。」
「ちょっ!?えぇ!?村正さん。あなた・・・デバイスになっちゃったんですか!?」
「あぁ・・・斬魂刀としての人生を一度終えてしまってな・・・そこにいる魔狐殿によってデバイスとして蘇ったのだ・・・」
「魔狐様・・・一体何故村正さんをデバイスに・・・しかもその村正さんをイタチさんに与えようとお考えになったのですか・・・?」
突然の“主”の行動に理解できない黒川はそう魔狐に尋ねる。対する魔狐は、
「必要だからだ。」
ただ一言、そう言った・・・
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