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「戻ってきたな・・・海鳴に・・・」
「えぇ・・・まぁ、僕は虚退治の時とかで時折この町に戻ってきてますがね・・・」
「・・・二ヶ月もこの町から離れてたんだな・・・俺は・・・」
「えぇ・・・」
二ヶ月ぶりに見る海鳴市の町並みを、イタチと黒川は感慨深そうに眺めながらそう話している。
因みに今の時間は少し遅い時間なのか、夕日も沈みかけている。
「ところで村正は何処に行ったんだ?さっきから姿が見えないんだが・・・」
『マスター。心配せずとも私はここにいますよ。』
「?」
何処からともなく聞こえてきた村正の声が聞こえる方へ目を向けると、
「・・・腕輪念珠?」
『はい。どうやらデバイスとしての待機状態では、私はこのような姿になるようで・・・』
そこにいたのは、いつの間にか待機状態の腕輪念珠の姿に変わり、イタチの右手首に着いている村正だった。
「・・・」
『どうしました?マスター。』
「・・・いや・・・さっきまで人の姿だったおまえがいきなり腕輪念珠になっていることに少し驚いただけだ・・・」
『そうですか。』
「それじゃあ、久しぶりに戻ってきたことですし、翠屋へ行って、なのはさんとユーノ君に会ってきたらどうですか?イタチさん。」
「そうだな・・・村正のことを紹介したいし・・・行くか・・・」
「では僕はリンディの方に会いに行きますのでこれで・・・」
「あぁ・・・リンディさんやクロノによろしく言っといてくれ・・・」
「わかりました。」
こうしてイタチと村正は黒川と別れ、翠屋へ向かった・・・
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