第一話

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「なのはとユーノ・・・元気にしてるかな・・・」 『なのはとユーノというのはマスターのご友人ですか?』 「あぁ・・・俺にとっては大切な“友”だ・・・」 イタチと村正はそんなことを話しながら今、なのはの家でもある翠屋へ向かって歩いていた。 ・・・だが・・・ 「『!?』」 (マスター・・・どうやら“結界”を張られたようですね・・・) (あぁ・・・戻って早々面倒なことになった・・・) 「はぁ・・・用があるなら手短に頼む・・・」 「それは貴様次第だな。」 突然イタチの背後から騎士の鎧を身に纏った、ピンクのポニーテールの女性がそう言いながら姿を現した。 「・・・一応用件を聞こうか・・・」 「ほぅ・・・この状況であまり動揺しないとはな・・・やはり貴様・・・ただの子供ではないな・・・」 (そりゃそうだろう・・・こっちは伊達に忍として生きてきた訳じゃないからな・・・) 「・・・俺のことなどどうでもいい・・・今、久しぶりに“友”に会いに行くところなんだ・・・さっさと用件を話せ・・・」 「それはすまなかったな・・・では、単刀直入に言おう・・・貴様の“魔力”・・・貰い受けたい・・・」 「・・・いやだと言ったら?」 「・・・残念だが・・・貴様の“友”との再会は先延ばしになるな・・・」 女性は鞘に収まっていた剣を引き抜きながらそう答え、迷いなき強い眼差しでイタチを見据える。 (・・・こいつ・・・少なくともなのはとフェイトよりは戦闘の経験を積んでいるな・・・眼を見ればわかる・・・あの眼は・・・数多くの戦いを・・・戦い抜いた者の眼だ・・・) 「・・・どうやら俺達に言葉は最早意味を為さないようだな・・・」 『そうですね。マスター。』 「まぁ・・・村正の性能を試すにはちょうどいいか・・・村正・・・セットアップ!!」 『御意。マスター。セットアップ。』 次の瞬間、イタチは黒い“光”に包まれ、“光”が落ち着くと、黒い死白装の死神風のバリアジャケットを身に纏い、左腰にまだ鞘に収まった刀を携えたイタチの姿があった・・・
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