第1話 

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「ああ。お願いしても良いですか?」 悲痛な叫びをあげながらお兄さんが私の両手を握り締めた。 黙って私が頷くと、響がタオルを投げつけてきた。 「10分でシャワー浴びてきて。俺も用意あるから」 そう言って、お兄さんのネクタイを3つ4つ取りだし、首にかけだした。 ……本当に夫婦みたいだこと。 「そら、速く!」 「わかったわよ! お風呂どこよ!」 私には適当ですけどね。 そう思いながら、指さされた方へと進む。 image=480604885.jpg
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