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彼を色で表すなら…『紺色』 重厚的な色でちょっと堅苦しい。 そんなイメージ。 制服のブレザーのソレが強いから…紺色…に 思えるだけかもしれない。 真面目で、知的… そんな雰囲気も…漂わせている…と思う。 それは、多分…金属の黒くて細い少し神経質にも見えるメガネのせい。 クイッとメガネを持ち上げる仕草を見た時には、 気持ち悪さで鳥肌が立った。 その気持ち悪さが、何だか胸を苦しくさせるから、 アタシは何か頭でもおかしくなったんじゃないかって 半日悩んだ。(たった半日か?) とにかく…おかしくておかしくて仕方なくって、 アタシは読みかけの本を、読んでるって言うのに 何度も何度も読み返さなければ 内容を頭の中に入れれないほど集中出来なかったし、 彼がどんな声で話をするのか… ものすごく興味を持った。 でも…彼は日がな一日話をしないで終わってしまうような、 そんな子だった。
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