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「おふっっ……」 このクラスの席替えは尋常じゃないほど行われる。 教科担任の先生は 「またか?おおすぎっ。」って嫌な顔をしたし、 窓際の席は開放感が有って大好きだけど 校庭からの砂埃がすごい春は何だか咽てイヤだし、 夏の暑い日は容赦なく照りつける太陽の光に 八つ当たりしたくなるから、 出来れば…初冬くらいに窓際は当たると嬉しい。 そして、 集中力のないアタシは、ただでさえ集中できないから 廊下側は…勘弁してほしい。 どういう設計かわからないけど、 この学校は廊下側も窓になってて、 良く他のクラスの子がその窓越しに 「教科書貸してー。」とか来るもんだから、 窓際は落ち着かない。 アタシは元がぼんやりしてて、 好きな授業じゃないと魂が抜けた顔をしてるので、 保健室に行こうとしてる人が対面するように歩いてきたら きっと更に具合を悪くさせるだけの 馬鹿面をしてる自信が有るため 人様の為にも…廊下側はアウト!なのだ。 って事で、適度に暖かくて 適度にぼんやりと出来る、そんな席に当たったのは嬉しいが 今回に限って、どう言う訳か…横田くんの隣。 アホ面を直すのが先か、 横田くんに諦めてもらうのが先か… それはもちろん後者に決まってる。 頑張れ横田くん…アタシのアホ面に一か月の間で、 出来るだけ早く…慣れることを…今度は祈ってあげる。
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