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『あ、ながらスマホ。危ないな…あ、あの人も…、最近多いよね。…あ、ライン……返信と…あ、私もだ。』
というCMが電化製品に並べられるテレビから流れている。まさにその通りだ。街行く人、皆歩きながらスマホをいじっている。年齢性別問わず、ほぼ全員が"ながらスマホ"をしている。
俺がバイトをしているカフェでも学生3人がスマホをいじりながら世間話をしている。ここまできたらもう達人の域だ、尊敬に値する…本当にそう思ってはいないが…。
という皮肉をこぼしている俺は、カフェでバイトをしている五十嵐 裕(いがらし ひろ)19歳、取りあえずこの話の主人公らしい…俺みたいなのを主役の物語なんて、とても面白そうですね…。
すみません、では本題に入りましょう。
そんなごく普通の日常に非日常は突然襲いかかった。
その日、小さなスマホを使った大きな野望が動き出した。
人は自分達で作り上げた文明に文明を奪われる―。
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