第1話

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光りがおさまると、光りを直視していた人がぐだっと気だるそうな重たい動きで席を立ち上がった。レジを通り過ぎゆっくりと列を作りながらカフェを出ていった。 俺は異変を察し、列の先頭へ回り込み、『止まってください。』といい、進路をふさいだ。 無銭飲食をされたらクビにされるからだ。マネージャーに見つかる前に早く店に戻そうと、一人一人に声をかけた。 すると一番後ろに並んでいる人がマネージャーだった。 『なにやってんだ、おまえ――!』 と、つい怒鳴ってしまった。 『ふざけてる場合じゃないんですよ!マネージャーも手伝ってください。』 という話をマネージャーはスマホを見ながら聞いていた。 他の人も俺の呼び掛けをスマホを見ながら聞いていた。我慢の限界だ…。
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