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広い部屋の中央、大きなベッドの上。まだシーツに包まったままの清香は、顔だけを出して、こちらを伺っている。
「シャワー、浴びてくれば。」
濡れた髪をガシガシ拭く手を止めて、清香に言う。
ベッドの端に座ったら、いつの間にか起き上がった清香にまるで頭をシャッフルするみたいに、拭かれた。
グワングワンと揺れる視界。
後ろから、ふふって笑う声が聞こえる。相当、機嫌が良いらしい。喜ばしいことだ。清香は、感情のというかテンションの起伏が激しい。さっきまで上機嫌だったのに、突然仏頂面になってることが、よくある。でも、今は少なくとも機嫌が良いみたいだ。鼻歌まで歌いだしてる。
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