第4話

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でも、オレの中に渦巻いた得たいの知れない感情、どんどん大きくなっていってるの、清香は知らないだろ? 確信なんてない。 確かなものなんて、何もない。 けれど、はっきりと生まれた、この感情。 もう、疑うことしかできない。 全てが、関連づいて、もうそれにしか、見えない。 否定して欲しいけれど。 もしそれが本当だったら。 もし、離れていってしまったら。 もう、引き止めることも出来なかったら。 オレは、どうなるんだろう。泣き叫んで、発狂してしまうかもしれない。 一歩前を歩く清香の後頭部を見る。振り返って、‘ご飯―。’なんて笑って。その残像が、瞳の裏に焼きつく。そして、広がる。 その笑顔、本当にオレだけのものですか?
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