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でも、オレの中に渦巻いた得たいの知れない感情、どんどん大きくなっていってるの、清香は知らないだろ?
確信なんてない。
確かなものなんて、何もない。
けれど、はっきりと生まれた、この感情。
もう、疑うことしかできない。
全てが、関連づいて、もうそれにしか、見えない。
否定して欲しいけれど。
もしそれが本当だったら。
もし、離れていってしまったら。
もう、引き止めることも出来なかったら。
オレは、どうなるんだろう。泣き叫んで、発狂してしまうかもしれない。
一歩前を歩く清香の後頭部を見る。振り返って、‘ご飯―。’なんて笑って。その残像が、瞳の裏に焼きつく。そして、広がる。
その笑顔、本当にオレだけのものですか?
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