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清香が叫ぶ。湯気に手を翳して、
「暖かい~。早く、早く。」
後ろの俺を振り返る。
もう、視線は、違う方へ。
戸棚を開けて、二人分のお皿を出す。
「手伝うよ。」
オレは、ご飯よそったり、スープよそったり、テーブルもセッティングして。キッチンとダイニングを往復する。清香が選んだブルーグレーのランチョンマット。オレの家じゃ、その上に並ぶ皿はカラフルな全然気にもしてない皿ばっかりだけれど、清香の家は、その上には真っ白い陶磁器が並ぶ。これだけは譲れないらしい。ヘンな拘り。そういうの、清香らしいけど。
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