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「じゃぁね。」
通話を切ると、清香は、携帯をテーブルに置いた。
「誰?」
清香に寄りかかりながら、オレは閉じそうな瞼をどうにかこじ開ける。まぶしさの中で、瞳に入った清香の顔。相手は、誰?亮吾?
「ん、中学の友達。今度遊ぼうって、約束。」
一度目を伏せて、そしてオレを見上げる。口角の上がった唇が、嬉しそうに笑う。
本当?
自然に湧いた疑問。清香は、‘どしたの?’って、キスをくれる。それで誤魔化されるわけじゃないけど。オレは、首を振って、立ち上がる。
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