第5話

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コトコトと、コーヒーメーカーが音を立てる。湯気と共に、香ばしい香りがあたりに漂う。 キッチンに立った私は、二人分のカップを用意して、リビングを見やる。 黒いラインの入った亮吾のカップ。 青いラインの入った私のカップ。 亮吾の家にもあって、私の家にもある。 「ねぇ、何か面白いのやってる?」 もう少しで、コーヒーが出来上がる。 亮吾は、ちょっと濃い目のブラック。 私は、砂糖なしでミルクを少し。 寝る前だとこれがホットミルクになる。でも、まだまだ日は高いから。
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