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「ん、泊まってって。」
私は、首を振る。
仕事の後に来るから、大丈夫。だから、今夜はいて欲しい。亮吾は、黙って、私の肩を抱き寄せた。
最近そう、恋人のことを考えると切なくなる。
ずっと一緒にいた浩くん。
ずっと隣にいた浩くん。
すごく優しくて、思いやりがあって暖かい浩くん。
時々テンション上がりすぎて暴走しちゃうけれど、いつもは気配りやな浩くん。
みんなに優しくて、私には特に優しい浩くん。
私のこと、身体中で愛してくれる浩くん。
こうして、亮吾といる私を知っているかもしれない浩くん。亮吾の話をしなくなった浩くん。
どうして、こうなっちゃったんだろう。
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