第5話

9/18
前へ
/79ページ
次へ
いつもよりちょっと遅い夕食。今日は、和風に煮魚が中心。全部の料理をテーブルに運んで、戸棚から私と亮吾の箸を出して、並べる。 「亮吾、お酒飲むの?」 日本酒のビンを見せながら、私はカウンター越しに亮吾に声を掛ける。 「あ~、いいや。後にしとく。」 ‘早く早く。’って、子供みたいに、席に座って、私を手招きする。私は、‘ハイハイ’って、笑いながら席につく。二人で手を合わせて、 「「いただきます」」 ハモって、二人目を見あわせて、ニヤって笑って、箸を持つ。
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加