第5話

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「亮吾って、何も聞かないよね。」 夕食の片付けも終わって、シャワーも終わって、二人、ベッドに入ってる。 亮吾の家みたいに、大きなベッドじゃないけれど、それでも、狭いのは狭いなりに特典があって、亮吾とすっごく近くにいれることとか、どうしたって抱きついて寝なきゃいけなかったり。 今だって、亮吾の腕枕。 私は、亮吾に抱きついてる。 「はぁ?」 裏返った声が聞こえる。普段は低い亮吾の声が、こういう時は、誰よりも高くなる。
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