右手と左手の熱の違い

第５話

　
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背中合わせに手を繋いで、

清香の手の暖かさを感じながら、

俺は真智にキスをする。

俺に向けられる真っ直ぐな瞳を、俺は曇らせてしまっているのかもしれない。

もう、何が正しくて、何が間違っているかなんて解からない。

欲張りかもしれないけれど、どちらも大切で、大好きで、手放せなくて。

ただ、一緒にいたいだけなんだ。