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馬に乗る時に浮かんで乗ったり、自分の着ている服がワンピースだったことに気付き、馬に乗った後も跨って乗るわけにもいかなくてそこでも一波乱ありました。
馬に揺られて少しの距離を行った頃、遠くの方に見えていた門が目の前までせまってきた。
周りを城壁のような物に囲まれた国。
それがグランドホルン王国だった。
高く聳える石を積んだような壁。
出入り口は今私とカインが目指している門の他に、反対側に一つあるだけなんだそうだ。
そして今見えている門には両脇に二人カインと同じような服装をした人が立っていた。
その二人はこちらを見ると急いだかのように走ってきた。
「副団長! お疲れ様です!!」
「ミスミドの森はどうでしたか!?」
二人は私達の前までくるとカインに向かって頭を下げるとそれぞれ口走ってきた。
「お疲れ! 今日はちょっとな。 ミスミドには又明日ドーズに行ってもらうことにするから。」
二人に答えるようにカインが話しかけた。
「え・・ 副団長?」
二人が話しかけてきた内容にカインが副団長であることを知る。
「言ってなかったか? 第三騎士団団長兼総副団長をやっている。」
団長に副団長?
なんだか凄い人と知り合ってしまった気がしているゆりなだったが、カインが後見になってくれて無事グランドホルン王国へ入国した。
「本当は入国審査があるんですが、カイン副団長の後見ですのでそのまま通って下さい。 グランドホルン王国はいい所ですよ!」
「カイン副団長がいれば安心ですよ!」
二人のなんだかわからない声援を受けながらカインと一緒に門を抜けグランドホルン王国へ入ると外とは違い大勢の人で溢れていた。
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