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「コジロー!!いい加減に起きなさいよ!!」
バシッ
彼女は以前のまどかに戻って幸次郎の頬をビンタした。
付けられていた呼吸器も飛ぶ程に。
「ちょっと!あなた!何てことするの!」
「お、落ち着いてください!」
看護師と、困惑で遅れた主治医が、まだ叩こうとするまどかを押さえこんだ。
「あんた、ばっかじゃないの!!」
まどかは二人の手を必死に逃れようとしていた。
「き、君!鎮静剤を!」
「は、はい!」
そんなやりとりの中で、園子は冷静に幸次郎を見つめていた。
「あ……」
園子は何かに気付いた。
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