あのこ。 <怜也side>

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20××年4月 俺は、入学式の会場にいた。 たまたま、2、3年の間の道を歩いてきていた女の子と目があった。 「きれいな顔立ち。」 とか言っているうちに、その女の子はいなくなってしまった。 「そのうちまた会えるべ。」 独り言を言っているのが雅樹に聞かれていた(笑) 「お前、独りで何ぼそぼそ言ってんの?」 「いや、きれいな顔立ちしてる子いて。」 「ふーん。」 雅樹は興味無さそうに聞いていた。 ーガラッ 教室に戻ると、俺と雅樹と侑李しかいなかった。 俺たち2年もまだクラス替えしたばっかで、女子としゃべることなんて まだなかった。 「雅樹!俺が独り言言ってたの内緒な♪」 「えー。まぁしょうがないか…。」 「そういえばさ、侑李って何部だっけ?」 「うち、女ハンね。」 「そうだった、そうだった。」 3人で話してるうちにみんな集まってきて、解散になった。 ー次の日ー 「うわー、やべぇ、遅れるかも。」 そう思いながら、チャリをこいでいた。 「よっしゃ!間に合う♪」 学校の近くになって、バスやらチャリやらといっぱいいた。 すると、俺の近くをバスが一台通って行った。 「あれ?」 あのこが乗っていた。 「朝から見れるとか♪」 ニヤニヤしてるうちに、学校に着いた。
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