第2話

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カフェに着くと、俺はパソコンを起動させ、ママに渡した。 パソコンをいじり始めるとママは 『店の注文表や伝票やらが入っているのだが、本当に使っていいのか?』 ときいてきた。俺は間をあけずに答えた。 『人の命にはかえられんだろ、‥‥ま、俺の首は確定だけど。』 するとママはクスリと笑い、 『こんな状況じゃなければ、襲っていたぞ。』 と心臓が止まるような一言を発した。 この異常な状況に感謝―。神様、俺は今日も生きています。 『そう言えば、パソコンを何に使うんだ?』 と、ふと今思ったことを質問した。すると意外な事を言い出した。 『ちょっと、学生の時にハッキングをしていた時期があったんだ。自分で言うのもなんだが飲み込みが早くてな、少し名の知れたハッカーだったんだよ。』
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