◇◆◇

3/3
前へ
/214ページ
次へ
ベッドに戻りミネラルウォーターを含む。 よく冷えた液体が身体の中を落ちていく感覚が心地良い。 隣で彼女が身動いだので、息を殺してやり過ごす。 「ん……。」 悩ましげな吐息と共に、露になった肩が闇の中で光る。 先程まで触れていた彼女の滑らかな肌の感触が恋しくなって、手を伸ばしてスッと輪郭をなぞった。 ……何だろう、この感覚は。 次々と頭の中に浮かび上がる言葉達。 降りてきた、というのは、こういう瞬間のことを言うのかも知れない。 「……パソコン、持ってくれば良かったな。」 そう一人ごちて、サイドテーブルに置かれたメモに手を伸ばすと、彼女を起こさないように筆を走らせた。 .
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!

420人が本棚に入れています
本棚に追加