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「あのー、ここはもういいんで、補充お願いできますか?紙おしぼりと、コーヒー豆。」
「はい、解りました。」
「念の為、他にも補充しなきゃならないものがないか、確認してから倉庫行って下さいね。」
私に指示をくれるのは、大学生のバイトリーダー。
既に就職の決まっている彼女が、冬には抜けてしまうのが痛いと店長が溢していた。
結局、出来る人は年齢性別関係なく、何処にいっても引っ張りだこで。
何をやっても要領の悪い私は、ますます居場所のなさを実感してしまう。
……今からちょうど1か月前。
3年ちょっと勤めた会社を辞めることになった時も、最後は同じように雑務ばかり与えられてたっけ。
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