第一章 男なんて大嫌い

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「さ、サイテ-だあ。」 「嫌いになった?」 「初めから好きじゃないからっ!  ああ、でも、  先生も顔で苦労してんだね。」 「まあね。それでも、女嫌いにはなってないよ。お前とは違う。  なあ、さっきも言ったけど、俺と付き合わないか?  俺とつき合ったら、学校での告白も減るんじゃない?  スト-カーも撃退してやる。  俺といたらナンパもされずに買い物ものもできるぞ。  男嫌いも治るかもしれないし、  合気道ももっとちゃんと教えてやる。」 なんだかそれがいいことのように思えて来た。騙されてる? 神様、わたしは、この顔のいい男の口車に乗ってしまっていいものなんでしょう か。
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