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「惚れたか。」
自分が思ってもいなかった言葉を
つぶやいてしまい焦る。
え?相手は高校生だぞ~???
「どうした鳴海?」
同じ部署の 金堂 敦(こんどう あつし)がはなしかけてきた。
「あ、いや。」
あわててファイルに申込書を戻す。
「今日合コンあるんだけど、鳴海も参加頼むよ。」
「無理、今日合気道あるし。」
「終わってからでいいからさ、もう来るって言っちゃったし、
お前いないと女子レベル下がるんだよ。」
「じゃ、来るってことでやればいいじゃん。行けなくなったとか言ってよ。
はっきりいって、俺いない方がおまえらにとっていいんじゃね?」
「そうか?じゃあ。女子に聞かれたら参加するって言っといてくれよ?
いやあそうか?
あ、ドタキャンでも大丈夫なように手配するから、
7時ごろ携帯に電話してな?」
「判った。」
判ってるんだ、こんなことはしょっちゅうだ。
誘われるのはこうやって俺の予定の入っている時。
そして無理して参加しても気まずい思いをすることも。
俺は本当はお呼びじゃないのだ。
ただ、女子のメンバーを集めるためだけに必要なだけ。
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