第一章 男なんて大嫌い

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『客寄せパンダ』まさにそのものだ。 若い頃は、この顔に寄ってくる女を 片っぱしから持ち帰ってた頃もあったけど。 最近はそれには飽きたっていうか、 むなしいばっかり。 合コンに甘い夢を求めるやつらの 軽いノリと付き合いに、はっきり言ってお腹いっぱい。 仲良くなって持ち帰ったとして、 その子狙いの奴から受ける冷たい視線もうんざりだ。 できれば誘いたくない奴、けれど人集めには必要。 「はあ。」 自力で何とかしてくれ、俺を巻き込むな。 最近は、『本気で惚れた女とつき合いたい』 そう思うようになってきた、俺だって28歳だ。 いつまでも、チャラチャラしている訳にも行くまい。 今、俺は、一人の女の子ことが気になって仕方ないのだから。
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