第一章 男なんて大嫌い

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デスク周りを整理し、ライトを消した。 「よし、行くか。」 「鳴海さん、今日飲み会行かれるんですかあ?」 通路際で声をかけてきたのは、相談窓口の愛華ちゃん。 この間入った臨時の職員。 彼女狙いな奴らが、今回は合コンを計画したのだろう。 高校卒業したばかりの19歳だ。 あと一年すれば小畑だってこんなふうに、 同じ職場で働くってこともあり得るのか? 「ええと、愛華ちゃん。  ちょっと聞きたいんだけど、  例えばさ、俺ぐらい離れた奴と恋愛とかって考えられる?」 「え、ええっ??  鳴海さんとですか?  ありです!  もう何の問題もありません!」 「あ、ほんとに?  そっか、ありかあ。」 想わず顔がにやけてしまう。 「え?鳴海さん?」 「あ、相談に乗ってくれてありがとう。」 「ああ、いいえとんでもない。あのあたし…」 「じゃあ急ぐんで。」 「鳴海さん?] そうかありかぁ。 あいつと一つしか違わない彼女がOKだというなら、 俺に勝機もあるかもな。 よし。 がんばるぞ。 愛華ちゃんは何か言いたそうだったが、 それは興味の範疇ではない。 俺は鞄を抱えて公民館へ急いだ。
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