第一章 男なんて大嫌い

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「今年に入ってついに20人目だね、いちご。」 「アッキ-、数えなくっていいいから。」 「だって結構皆懸けてるんだよ、100人切り達成はいつになるか。  1年からだと通算87人だから、10月あたりに達成かなあ。」 「あのね~、切ってないから。人聞き悪いなあ。」 「誰かとつき合っちゃえばいいじゃん、そしたら告られなくなるし。」 「無理!男って生物が嫌いなんだから。」 「もったいないなあ、その可愛い顔と小ぶりなのにスタイルが良くって。    萌キャラなのに。」 「そんなの、うれしくないよ。」 電車に乗れば痴漢に合うし 一人で歩けばスト-カ-に付きまとわれ、 知らない間に、画像ネットで流されてる、 その上今日みたいに呼び出されては告られる。 最近じゃないくなったけど、 「彼を返せ!」 なんて、カミソリ入りの脅迫の手紙や、 画鋲入りの靴。 先輩達から突然殴られたりしたこともある。 いったいあたしが何をしたというの? 誰かあたしと交代してくれないかな。
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