第一章 男なんて大嫌い

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「小畑は人気者だなあ。」 「鳴海先生。」 振り返ると、いつものク-ルな顔とは違う にこやかにほほ笑む男が立っていた。 ちょっとムッとしながら 「先生だって同じ状況じゃないですか。」 先生も貰いものの紙袋をぶら下げていた。 「小畑ほどじゃないよ。まあ、小畑が来てくれて俺も助かってる。  前は、そっちもが俺の所に来てたから。」 見れば見るほどイケメンだなあ。 市役所の職員で、この合気道教室の講師 鳴海 守貴(なるみ もりたか)先生28歳 まあ、10歳も違うし、あたしの事なんて子供にしか見えないでしょうけどね。 「一回聞いてみたかったんだけど、こんな町の合気道教室なんか何で来てるの?  高校生なら、部活だってできるし、遊びたい盛りじゃないの?」 「学校に居たくないからです。」
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