243人が本棚に入れています
本棚に追加
『んまぁそんなとこよ。宜しくね、「覚醒能力」』
どこからか、小さい女の子のような声が聞こえて来た。その声の発生源は、レイの耳元だった。
『私はマイン=マネーティア。同じく「錆びた音色」の一人よ』
「は、はぁ……」
『近々、私達も学園都市に向かう予定だから、その時は改めて自己紹介するわ!』
その言葉を最後に、通信は途絶えた。説明を始めた時からずっと眼を瞑っていたレイは、ギョロッと眼を開け舞斗に背中を向ける。
「そういう事だ。俺達がいる限りお前は絶対に守り抜く。覚えておけ」
「あのー、守り抜くって一体誰から……?」
その質問を投げかけた時にはもう、レイは病室を去っていた。
「なんだか面倒な事になったような……」
「君って、凄いね。色んな意味で」
「うるさいぞ解離。俺は頭の整理つける為、一眠りする。起こすなよ!」
そう言って舞斗はかけ布団を被り、深い眠りへと落ちていった。
最初のコメントを投稿しよう!