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病院から出たレイはこれから何かとお世話になるであろう学園都市の色々な場所を訪れていた。
といっても、レイは学園都市自体にあまり興味を持っていなかった。だが彼には他にやるべき事があった。
それは、『錆びた音色』がこれから学園都市を拠点に生活するのに必須な寝床を探す出す事。人気の無い廃墟などがたくさんある場所を拠点にしようとしたのだが、それには一つ問題が生じた。
(……マインを……あんな所で寝かせてやる訳にはいかない)
こう見えて、レイ=ザックス=トリュシュティーネという男は、同僚のマイン=マネーティアに特別な感情を抱いている節がある。
その為か、マインの命令なら炎の中にだって飛び込むし、裸で南極にだって行ってしまう。それほどレイはマインの事を慕い、想っている。
大切な女の子をボロボロな場所で寝かせたくない。
そんな思いが先走り、最終的に選んだ場所は。
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