2人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
「うっ…」
視界が眩む中、目をゆっくりと開ける
「ここは…」
確かあの時、自分は事故にあったはず
だが今こうして意識もある
ということは、無事だったのだろうか
けど、おかしい
上を見上げると病院の白い天井じゃなく不思議な模様の天井にシャンデリア
自分が目を覚ましたのはベッドではなく床の上
「っ!!」
慌てて立ち上がると周りには同じ年くらいの人が沢山いた
「なんでっ…なにここ…」
ワケがわからないのは私だけじゃない、ここにいる人全員が動揺しているようだった
「なんだよここ!!」
「私さっきまで家にいたのにっ!」
ただ一つのでかいドアをガチャガチャと鳴らす人もいるけど一切開いていない
…鍵穴すらないのに
それにさっき事故にあった時の体の痛みも感じない
事故にあったなら痛みの一つや2つあるはず
そんな時、壁にあった大きなモニターに電源が入り 不気味な仮面を付けた人が映し出された
『皆さん、初めまして。ようこそ死の館へ』
「死の館!?」
死の館っていったら菜々波が昼に話していたあの噂を思い出す
本当にあの噂通りだったら私は今、生と死をさまよっている事になる
最初のコメントを投稿しよう!