プロローグ

2/8
前へ
/253ページ
次へ
溝田圭吾(みぞたけいご)~  俺のとっての人生なんて、きっとちっぽけだ。  繰り返される、面白みのない毎日。  学校ではオタクだと馬鹿にされ、見下される。結局、趣味のアニメやゲームにばかり逃げて、俺はちっとも現実を見ようとしていなかった。  深い沼の底に埋まったような感覚は、いつもどこかに存在していた。  俺は一生このままなのだろうか。  何事にも逃げてばかりの、くだらない人生を送り続けるのだろうか。  変わりたい、変われたら……。  でも、どうやってこのループを逃げ出せばいいのか、さっぱり分からなかったんだ。
/253ページ

最初のコメントを投稿しよう!

476人が本棚に入れています
本棚に追加