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『なー! 倉地が探してたよー!あんた、また何かやらかしたん?』
『あぁん? あたし、覚えねーけどなぁ……。っつか、倉地、うるさすぎ、まぢ、ウザいんですけど……。』
あたしは、本宮 七海。
流行りのブランド化した女子高生とは行ってくる程違う、かなりどSで口が悪く、冷めた感じの女子高生である。
おまけに、軽く引きこもりだ。
しかも……悩み多き三年生。
今、話しかけていたのが、生まれて半年からの付き合いでもある、幼馴染みで親友の、「うーたん」こと、林 涼花。
何故、涼花がうーたんかは……忘れた。
なんでだろう?
あたしが付けたアダ名なんだが……。
まぁ、細かい事を気にするのは得意じゃないので、思い出したらお話ししましょう。
『なー、絶対なんかやったんだよ。あっ、男子のズボン下ろしで泣かせちゃったとか?盗撮で恐喝?ぎゃはははっ!! 白状しろよぉー!』
『何、妄想爆発させてんの?!うーたんじゃあるまいしぃ。ったく、あっ……倉地……。』
倉地、と言うのは、あたしらの担任教師だ。
こいつが、まぢウザい。
何やかんやと、関わり合いを持ちたがる。
うちの両親の親友だと言うから、尚更始末が悪い。
(あー……うっせえな……まぢ、シカトかぁ……ちきしょう、余計にイライラしてきたわ……。)
最近のあたしは、いつになく大人に苛ついていた。
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