選ばれし学園と異世界のカード - 第1話

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「何って……100ポイントのダメージを与えただけだよ」 「いや、ダメージが本物になっていたぞ!?」  俺がそう叫ぶと少女は俯き……、ゆっくりと話し出した。 「そうよ……。私がこういうカードゲームをすると相手を傷つけてしまうの。だから私は、店を外から見ているだけだった! なのに! 何であなたは追いかけてくるの! ……サレンダーするなら今のうちだよ。今回は100ポイントだから小さな痛み程度だけど……、あなたのライフが0になれば本当に死んでしまうかもしれないよ?」  死ぬ? ……カードゲームで? 「おいおい、冗談だろ」  少女は首を横に振る。 「ううん、本当。……前にも一度あったから。あの時、私の友達は死ななかったけど……」  少女の表情がどんどんと青ざめていく。  怖いのだ。おそらく、自分の力が相手を傷つけてしまうのが。 「もう一度手札を二枚伏せてターン終了。……あなたの番よ、早くサレンダーして?」  彼女の表情は悲しそうだった……。 少女:5600 手札:3枚 場:モンスター《厄災の大剣 ストームブリンガー》、魔法罠セットカード二枚。 墓地:三枚
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