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「俺のターン、ドロー!」
少女の悲しそうな顔が頭から離れない。カードゲームをすると相手を傷つける? 楽しむものなのに悲しい顔をする少女。
形容できない複雑な気持ちが心の中で沸き起こる。
「よし、引いたぜ。俺は《ジャンク・ストーム》発動。墓地の風属性機械族モンスターを一枚除外して、相手モンスター一体を破壊する!」
ストームブリンガーは破壊される。これで道は開けた!
「《タービン・アクセル》を召喚! 効果でデッキから風属性機械族のモンスター1体を墓地に送る! 《ジェット・ブレイカー》を墓地に!」
《タービン・アクセル》
☆☆☆☆/風
機械族/効果
1500/1000
効果:このカードが召喚に成功したとき、デッキから風属性機械族のモンスターを1枚選び墓地に送ることができる。
このカードが攻撃するとき墓地の風属性機械族のモンスターを一枚除外することで、ダメージステップ終了時までこのカードの攻撃力は600ポイントアップする。
「《タービン・アクセル》で攻撃! 効果で墓地の《空帝 エアリエルを除外し、攻撃力を600ポイントアップ、攻撃力2100だ!」
「だったら罠カードを発動。このカードは相手の攻撃宣言時に墓地の風属性モンスターを一枚除外して発動できる。相手モンスターの攻撃を無効にして、除外した風属性モンスター……《厄災の大剣 ストームブリンガー》の攻撃力の半分、1250ポイントのダメージを与える」
「痛っ!? 痛ってぇええ!」
7900→6650
少女の能力か、効果の余波で吹き飛ばされ、地面にぶち当たった。
「……もういいでしょ? サレンダーしてよ! このままじゃあなたが大変なことになる……」
だけど、ここで倒れたくない。諦めたくない、最後にはサレンダーをする運命なのかもしれないが、今はまだライフが残っている!
俺は痛みを無理やり我慢して立ち上がる。
「まだ、終わってねえよ。サレンダーなんかしねえ……ライフが残っている限りはな!」
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