第1話

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「サーブカットしっかり!」 「セッター!」  暗い茶色の短い髪が揺れる。  わたしはただひたすらに、サーブを打ち続ける彼にボールを渡す。  この人は知らない。  わたしの、気持ちを。  きっと夢にも思っていないだろう。  斉藤葵が、白石浩樹のことが、“好き”、だなんて――――……
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