第3話『螺旋(らせん)』(仮)

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  その頃ここは、さる大名の下屋敷。 「お帰りなさいませ梛様。お方様が、まだ梛様がお戻りになられないので、ご心配なされておりました。」 梛『そうか…わかった。』 「それから、瑞梛(みずな)様が、先程梛様を探されておられました。」 梛『姉上が?わかった…母上の所に行ってから、姉上の所に行く。』 「その方が…お方様も安心なされます。」 梛『あぁ。』 この梛(なぎ)と呼ばれる、人物こそ…先程の、梛弛にそっくりな者だとはこの時の総司達には、知るよしもない。
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