第3話『螺旋(らせん)』(仮)

6/33
187人が本棚に入れています
本棚に追加
/83ページ
      ○瑞梛視点○ 妾も最初そう思ったが…実際、壬生浪士組も無法者ばかりではないと聞く。 逢ってみない事には…分からぬがな。 瑞梛「嘘ではない、信の事じゃ…無法者の中にも、人徳のある方もおられるのじゃ。」 梛『へぇ~それでその者がどうかしたのですか?姉上。』 瑞梛「それが…今度、朔乃様が近藤殿に、お逢いして梛弛を助けて下さった、お礼を申されたいそうじゃ。」 梛『母上が…そんな事を言っておられるのか。 危ないに決まってる。』 この屋敷の中で、今梛弛が陰間茶屋に居る事を知ってるのは…瑞梛と梛の2人だけしか知らない。
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!