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「結構いいところじゃないの。自然に囲まれて身も心もリフレッシュできるわね」
妻は手荷物を抱え車を降りた。駐車場も所々草が生え整備されている
とは言えなかった。
「じゃあ僕は管理人さんに鍵貰いに行ってくるよ」
そう言って私は妻を駐車場に残しそこへ向かった。
確かにいいところだ。実家が都会だったという事もあるが、なんだか新鮮な気分だ。
管理人は僕らが到着したのを見越していたらしく、外でBBQ用具や布
団の用意をしていた。
リアカーの上にそれらを詰め込んでいた。
「こんにちは。今日から一週間予約していた百瀬です」
「あぁこんにちは。鍵は確認証と一緒にそのかごに入っているよ。もう少し待ってね、これで・・・よいしょ。お待たせしました。楽しんでくださいね」
「いえいえ、有難うございます。よろしくお願いします」
そこまで大きくはなかったが、リアカーは結構重かった。道が舗装されていない分、思うように進まなかった。
「大変そうじゃないの」
妻が歩いてきた。
「でも涼しいからね。まだマシだよ」
妻は泊まるバンガローに向かうため、地図を持って先行した。
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