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解剖室
解剖室には俺、所長、翔子がいた。
所長は遺体の入っている袋を開け遺体の状態を確認して「酷いな。
骨まで腐ってる。」と言った。
俺も確認したがかなり酷い。
死後五年は経っている。
唯一解るのは性別、身長位だ。
所長は「晃君何か分かります?私はほとんど分からない。」と顔をしかめながら言った。
俺は暫く遺体を眺めある事に気付いた。
俺は所長に「何かスポーツやってましたね。
恐らく卓球だと思います。
肩胛骨と膝がかなりしっかりしてるんで。」と言った。
所長は暫く遺体を眺め頷き「確かにその通りやね。
でも年齢が分からない。」と困惑しながら言った。
俺は遺体を観察し「当時17位だと思います。」そう言い遺体を観察している。
俺は肩が異常な形をしている事に気付いた。
そして「肩を拡大して下さい。」俺はそう言い拡大された肩胛骨を見た。
俺の睨んだ通り肩が外れていた。
恐らく直接の死因は頸動脈を斬られた事だろう。
頸椎に微かに傷がある。
そしてその後、焼殺し湖に沈めた。
肩が外れていたのは抵抗したからだろう。
これ迄の情報をまとめると身長約150cm、年齢17歳前後、卓球選手もしくは趣味でしていた。
直接の死因は斬殺か焼殺どちらかで、そして殺人後、死体遺棄。
用意周到、出来すぎている。
俺は確かめたい事があり解剖室を出ていった。
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