♯1死体は嘘をつかない

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部屋に白い袋が届いた。 警察官が「よろしくお願いします。」と言い部屋から出ていった。玲がボイスレコーダーを持ち「今から被害者の司法解剖を始めます。遺体が腐食しているので内部を診ます。メス」と言った。 解剖が始まった。腐食といっても見たところ遺体は外傷は無い。と考えてる間に玲は腹部にメスを入れ「天野さん頭部を診て下さい。」と言われて背筋が凍った。いくら仕事とはいえ玲に敬語を使われると寒気がする。とか考えつつ頭部を診ていると脊椎が妙な形をしていた。「脊椎が妙な形になっています。これが死亡原因ではないでしょうか?」と聞いたら「見せて下さい。」少し時間が経ち「被害者をうつ伏せにして脊椎の後部を切開します。」また暫く時間が経った。「被害者のカルテを見せて下さい。」 そしてまた時間が経ち「脊椎の形が変形していましたが直接の死亡原因とは関係無いようです。見たところ被害者の体には何度か殴られた形跡があります。腹部に移ります。」玲はそう言った物の俺は妙な違和感を感じた。結局解剖結果は胸部を殴られた際肋骨が折れ心臓に刺さった跡があったのでそれが原因だという事になった。 そして二人は片付けをし、部屋を出た。
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