第1話

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1段1段がもの凄く長く感じた。 それがだんだん短くなる毎に現実に呼び戻される。 完全に一階に降りるとエプロン姿の人がいた。 どうにかみようと歩み寄ろうとするが思うように進まない。 今日はなにかおかしいな。そう思っているがなんとか歩み寄りたかった。 それでも藻掻くが見えない。 見えない見えない見えない見えない。 「あ……」 「どうしたの?」 見えた。 「ご飯。もうすぐ出来るからね」 やっと、見えた。 やっと、届いた。
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