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1段1段がもの凄く長く感じた。
それがだんだん短くなる毎に現実に呼び戻される。
完全に一階に降りるとエプロン姿の人がいた。
どうにかみようと歩み寄ろうとするが思うように進まない。
今日はなにかおかしいな。そう思っているがなんとか歩み寄りたかった。
それでも藻掻くが見えない。
見えない見えない見えない見えない。
「あ……」
「どうしたの?」
見えた。
「ご飯。もうすぐ出来るからね」
やっと、見えた。
やっと、届いた。
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